コラム

メルセデス・ベンツとは?138年の歴史や魅力・人気モデルをご紹介

目次

メルセデス・ベンツとは、ドイツを拠点とする世界的な自動車メーカーであるメルセデス・ベンツ・グループ社のブランドのひとつになります。

カール・ベンツは、1886年に世界で初めて「ガソリンを動力とする車両」に関する特許を取得し、ベンツ& Cie.社にて1890年代から自動車を量産していました。

ゴットリープ・ダイムラーとヴィルヘルム・マイバッハは1890年にダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト(以降、DMG)をシュトゥットガルトに設立しました。
オーストリア人企業家エミール・イェリネックの支援を受け、1900年に最初にイェリネックの娘の名前「メルセデス」を冠したレーシングカー「メルセデス・35hp」でした。

1926年、両社は合併し、新会社を設立。社名をダイムラー・ベンツとしました。
エンブレムはDMGのスリーポインテッド・スターの外側にベンツ& Cie.の「BENZ」を刻んだものなりました。また、すべての自動車をメルセデス・ベンツ(DMGの「メルセデス」とベンツ& Cie.の「ベンツ」をとった)ブランドで製造することになりました。

また、1980年以降、オプション装備としてのエアバッグ設定で先行するなど、自動車の安全向上に貢献しています。エアバッグ以外にもゲート式ATシフトレバー、衝撃吸収ボディ、シートベルトテンショナー、レインランネル(雨水を窓に流さないボディ構造)、凹凸のあるテールランプ、グリップ式ドアハンドル、伸縮しながら窓を拭くパノラマワイパー、アウトバーンにおける高速度での事故に対応した車体剛性など数えきれない装備や機能を導入してきています。中でも、1998年に4代目Sクラスが世界初採用したドアミラー内蔵式の側面方向指示器は、世界中のメーカーが追随および模倣しており、現在では多数の車種に採用されています。 

現在も世界に先駆けた機能は数多く採用しています。
例えば「PRE-SAFEサウンド」は、2016年に発表されたメルセデス・ベンツのEクラスに搭載された安全技術のひとつで、現行型のSクラスす。事故時の衝撃音から乗員の耳を守る世界初の「PRE-SAFEサウンド」は、万が一の衝突の際、衝撃音の影響を軽減する画期的な技術です。各センサーによって、衝突を回避できないと検知すると車両に搭載しているスピーカーから、短時間特定のノイズを発生させ、衝撃音が内耳へ伝達されるのを軽減させる仕組みです。

持続可能な取り組みとして電気自動車の開発にも力を入れており、EQというモデル名を通じて環境に配慮した車種を市場に投入しています。また、自動運転技術の開発にも注力しており、未来のモビリティに対するビジョンを持っています。

このように、メルセデス・ベンツはその歴史、品質、イノベーションにおいて自動車業界をリードし続けており、全世界の幅広い層に支持され続けています。


メルセデス・ベンツの歴史

1886年:カール・ベンツが「ベンツ・パテント・モトールヴァーゲン」を発明しました。
これは世界初のガソリン動力自動車とされており、自動車の歴史の始まりを告げる出来事でした。同年、カール・ベンツが世界で初めて原動機付き三輪車の特許を取得します。

1890年:カール・ベンツがベンツ&Cieを設立し、自動車の量産を開始。ゴットリープ・ダイムラーとヴィルヘルム・マイバッハがダイムラー・モトーレン・ゲゼルシャフト(以降、DMG)をシュトゥットガルトに設立

1900年:DMGが「メルセデス 35hp」という名前の車を製造。

1926年:「ベンツ& Cie社」とDMGが合併。ダイムラー・ベンツ社が誕生。

1936年:世界初のディーゼルエンジン搭載乗用車、メルセデス・ベンツ 260 Dを発表。

1954年:「300 SL」を発表。市販車としては初の「ガルウィングドア」を採用し、その革新的なデザインと性能で、高級スポーツカーのアイコンとなりました。

1959年:安全性向上の為、世界に先駆けて本格的な衝突実験を開始

1963年:ディーゼルモデルに初めてオートマチックトランスミッションを搭載。

1978年代:メルセデス・ベンツは安全技術のパイオニアとして、ABS(アンチロック・ブレーキ・システム)などの新技術を導入。

1980年:メルセデス・ベンツSクラスにオプション装備として世界初のエアバッグを導入。

1986年:メルセデス・ベンツ日本株式会社を設立。

1998年:ダイムラー・ベンツとクライスラーが合併。この合併によって生まれた新会社はダイムラー・クライスラー社と命名。

2007年:合併から約9年、ダイムラー・ベンツはクライスラー部門を売却し、両社は再び独立した企業となります。

2007年:ブルーテックディーゼル技術を導入し、よりクリーンで効率的なディーゼル車を市場に投入。

2018年:電気自動車「EQC」を発表し、電動化への移行を加速。


日本で人気のモデル

メルセデス・ベンツは、多くのラインナップを展開しています。
2018年1月〜2023年12月の5年間の日本の新車登録台数を元に、人気モデルをご紹介します!


1位 メルセデス・ベンツCクラス
メルセデス・ベンツCクラスは、1982年に「190クラス」として登場以来、動力性能や快適性、安全性などあらゆる面において常にセグメントのベンチマークとされているモデルです。2015年から2019年まで、年間のセグメントナンバー1を達成し、数々の賞を受賞するなど、多くのお客様に高い評価をいただいております。


2位 メルセデス・ベンツAクラス
メルセデス・ベンツAクラスの初代は1997年に登場しました。日本では1998年に販売開始し、メルセデス・ベンツの車種の中で最もサイズが小さく、日本では4ドアハッチバック型が導入されました。2013年から日本で販売された3代目からサイズアップし、2018年の4代目からは、セダンも追加されました。また、メルセデス・ベンツの車種ラインナップの中でエントリーモデルに位置づけられますが、機能面やインテリアは他の上位クラスと同等で、人気の高いクラスになります。


3位 メルセデス・ベンツ GLB
メルセデス・ベンツGLBは、SUV市場においてすでに多くのラインアップを持つメルセデス・ベンツが、さらに多様なお客様のニーズに応えるべく投入した、全く新しいモデルで2019年に登場しました。日本では2020年より販売を開始しました。3列7人乗りシートが採用され、ファミリー向けの実用性とラグジュアリーさを兼ね備えたコンパクトSUVとして、メルセデス・ベンツのラインナップの中でも革新的なモデルとなりました。
都市での運転にも適しておりながら、広々とした室内内装空間と高い多用性によって、長距離のドライブやアウトドア走行にも対応します。



まとめ

今回は、メルセデス・ベンツの歴史と人気のモデルについてご紹介しました。
カール・ベンツが1886年にガソリン動力自動車を開発してから138年が経ちます。自動車業界の最先端を歩み続けるメルセデス・ベンツは、今後も世界中のユーザー様のために、進化し続けていきます。
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